🌕6月30日高田馬場ときわ座、7月13日国立ギャラリービブリオ🌕


🟡 8月26日9月23日10月21日 (月)
世界が広がるインド音楽講座2024

🟡9月16日 音楽のあわい@祖師ヶ谷大蔵ムリウイ
Op16:30 st17:00 ¥3000+飲み物
With寺田亮平、寺原太郎。

HSPかもしれない〜生きづらさにどう向き合うか

HSPかもしれない、違うかもしれない

HSP(Highly Sensitive Person)
「繊細すぎる人」
「敏感すぎる人」
の事で

今では随分、有名な
言葉になったので、
細かい説明は省略しますが

私は、
「やばい、これは完全にウツ症状だ」
という事態になった時

少しでも、自分の事を
ウツ状態になってしまう理由が
知りたくて
色々調べていた時に
HSPの事を知りました。

最初は、「これか!?」と
思ったものの、
私の場合は
チェック項目によって
結果が違って、
今でもよく分かりません。

その後、
「自閉症スペクトラム」
というカテゴリーを見つけて
そちらの方が
しっくり来たのですが
こちらも、曖昧と言えば曖昧な
分類ではあります。

どちらも、人口の
1割〜2
割はいるものらしいので
どちらでも、何でもいいか、
というぐらいに
今は思っています。

「内向的」「外向的」という
分類もありますね。

たぶん、「特性」「性質」
と呼ばれた方がホッとする人と
「病名」と思う方が
ホッとする人がいて
私はずっと、
「病名」が知りたい派でした。

とは言っても、治したい、
というのとは少し違って
「病気なら仕方ないじゃん」と、
自分が人とは違う事、
おかしい事の
理由というか、大義名分が欲しかったのです。

でも、名前や分類は
実際のところどうでもよくて
「これ、私の事だ!」
と感動して
心が軽くなったとしても

「で、結局
この生きづらさは
どうしたらいいの?」
という所に
帰って来ます。

色々な対処法が
書いてあったりして
それがテキメンに効けば
万々歳だけど
そうでなければ

やっぱり苦しくて
結局のところ
どうにかできるのは本人だけ。

自分で道を切り拓く
というよりも
安らげる庭を作れるのは
自分だけ
なのです。

ひとりの時間が必要

HSPでも
自閉症スペクトラム(軽度)でも
内向的でも

共通する事は
ひとりの時間が必要、
という事かと思います。

物理的にも、精神的にも。

私のウツ症状が一番顕在化した時
一番忙しい時で
その時は、
誰にも会わず
一切接触しない
ひとりの時間を切望していました。

実際、可能な時は
3日間一歩も
家から出なかったりしました。

でもその後しばらくして
半年間完全に休んで
自分のやりたい事だけに
集中する事にした時

あまりに人に会わないと、
今度は寂しくなって来るんですね。

でも、今度は
全く別のレベルで

つまり、精神的に

じっくりと一人きりで
自分を抱き締めるように
安らぐという事
私は必要としているし、
意外とそれが出来ていない
という事に気がつきました。

どうも、いつのまにか
もう何年も
頭の中が随分うるさかった。

考えている事、というよりは
誰かに自分を釈明するための言葉
反論するための言葉
そんな言葉がグルグル
常に製造されて、
頭の中を彷徨っていました。

詩を書く、読むという療法

そんな時、
私は元々詩を書く習慣が
あったのですが

その時、頭がうるさい
その時の本当の問題点
なぜうるさいのか
何をそんなに
語りたがっているのか

これを追求していって
これだという
言葉にすると
その時少し
頭が静かになる

そうか、これが
本当に詩を書く
あるいは
歌を詠む
という事なのか


目からウロコが落ちました。

本当に詩を詠むという事は
まさに癒しであり
救いになるものなのだと
私はそれまで
何にも分かっていなかったと
思いました。

よく詠んでいたのは五行歌で、
たとえばこんなもの。

***

誰のせいにも
したくないから
苛烈さが毒を産み
からだの中を
侵していった

***

洞窟の奥の
さらに奥に
座って
ひとりきりで
宇宙になりたい

***

傷だらけの表皮を
はちきらせて
愛だとか光だとかの
玉ねぎの芯に
なってみたい

***

このように、
詩は
私の辛さだけでなく
見つけた希望をも
形にして
寄り添ってくれるもの。

放っておいたら
忘れられてしまう
(個人史においての)
世紀の大発見を
思い出させてくれる装置
だったのです。

そして、詩の名作は
きっと常に
そういう力を持つものなのだと
やっと、はらの底から
理解したのでした。

画を描く、観るという療法

もう一つ、
その時期に見つけた事は
ありたい状態を
画にする、
描く
という事でした。

たとえば、この画

この画は、何だかよく分からずに
描き始めて、
描きながらイメージを追っていったのですが

今でも、見始めると
しばらく見入ってしまうぐらい
大切な画になりました。

これは、
私が疲れた時、
自分の内側に
深く潜っていって
ただ安らぎたい
静かに、心底から
休んで充電したい

その理想の状態を
形にしたものだったのだと
完成してから分かりました。

この画で、私は
(誰であっても良いのですが)
ひとりだけれど
孤独ではない、
そんな豊かさが
この空間には満ちている。

今でも、とても大切にしている画です。

そしてこの事が分かってから、
たとえばなぜ
私がこれほど、棟方志功の画が好きなのか
前よりも、腑に落ちました。

棟方志功の描く、
ふくよかな女性の画を
前にすると、
私はいつまでも
その前から動きたくなかった。
そこに、何かを見出していた。

これは、仏像などにも共通しますが
そこに祈りが入っているから
そこに真摯な理想があるから
だから棟方志功の画は
あれほど特別で、
時代を超えて愛されるのだと分かりました。

画にはそんな力があると、
それだけの力があると、
幼い頃から画を描いて来たのに
ここまで来て初めて、確信しました。

そして、そういう画こそを描いていきたいと
強く願うようになりました。

自分は自分にしか救えない

一番辛い時、
HSPとか、アスペルガーとか
自閉症スペクトラムとか
内向的とか
あらゆる情報を探しました。

でも最後には、
自分で決めて
苦しさからの出口を
自分で見つけていくしかない

という事だけが
分かりました。

あなたの出口が
見つかりますように。

そしてそんな出口への
光のひとつになれるような
画を描いていきたい
願っています。

今と、過去に存在した
たくさんの私と
共鳴するあなたに。

参考になる本

最後に、もしHSPとか
自閉症スペクトラムとか、内向型とか
ちゃんと知ってみたいという方へ。

文中に挿入した書影は、
全て私の本棚にある本です。
クリックするとAmazonに繋がります。

他にもありますが、
それぞれの分野で
私が人にもオススメできると思ったものを
一つずつ出しました。

少しでも参考になるものがほしい
という方には、
インターネットの情報を
読んでいるよりも
じっくり読めるし
考えられると思います。

というのは、
私がそうなのですが、
グルグル辛い時というのは
しっかり没頭して
耽溺するように
読めるものの方が、
終わりの無いネット検索よりも
安心感があるというか
少しホッとできるので
個人的には、本の方がオススメです。

あなたの力になりますように。

はじめての呼吸法

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