🟡 3/29(金)『女たちの音づれの夕べ~パロミタ友美・佐藤二葉の二人会』 🟡

アヌ・ファキールというバウルの半生

バングラデシュのあるバウルの話です。

元々は、私の師匠パルバティ・バウルの
エクタラ・カラリで発行しているニュースレター
に掲載されたインタビュー記事。

英語版ベンガル語版があるのですが、
この英語版を読みながら
同時通訳的に日本語にして読み上げていく…

ということを、昨日(2020年6月28日)
ツイキャスでやりました。

文章での翻訳だと、
この頃日に4000字ぐらいは翻訳している私には
ちょっと追加仕事として疲れてしまうのですが

せっかくだから紹介したいということで、
こういった形式を取りました。

詳しくは上の動画(音声だけです)
を聞いていただければ良いかと思いますが
少しだけ解説を置いておきます。

ファキールというのは
スーフィー、いわゆるイスラーム神秘主義の行者です。

動画の中でも話していますが、
「バウル」という名前で
ベンガルのある種の行者たちが
一括りに呼ばれるようになったのは、
比較的最近のこと、おそらく詩聖タゴール以降だと思われます。

アーウル・バーウル・シャーイ・ドルベーシュ
と言われるように、
様々な系統・流派の行者がいます。

ドルベーシュ、というのは
ダルヴィーシュの事。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
イランをはじめとした
ペルシャ圏のスーフィー行者を指す名前と
同じ言葉です。

私もすぐスーフィーとか、
イスラーム神秘主義とか
言ってしまうのですが、
根本的にバウルと呼ばれる行者は
宗教という枠に入るものではありません。

ただ、言葉や概念、メタファーを
共有しているというか、近しい
宗教がそれぞれあるにはあって、
それで便宜上、イスラームとかヒンドゥーとか
言ったりします。

そういえばファキールは
上の四つの呼び名には入っていませんが
最も有名なバウルである
19世紀のラロン・ファキールをはじめとして
ファキールはバウルの中でも
大きな系統と言えると思います。

そんなファキール行者である、
アヌ・ファキールのインタビューです。

かつてはお茶屋を営みながら
そのバウルの集いに出かけ、
歌をカセットレコーダーで収集し
師匠に弟子入りする前からも
お茶屋には多くのバウルや
バウルを愛する人々が集うようになりました。

そんなアヌ・ファキールの話。
下の動画は、歌っている様子。

「バウルの歌を探しに」〜バウルを知らない人にいつも勧める本

ある女性スーフィー行者の話

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