🟡 3/29(金)『女たちの音づれの夕べ~パロミタ友美・佐藤二葉の二人会』 🟡

「現代における修行とは?」バウル日本ツアー撮影クラウドファンディング

 

 

続編製作クラウドファンディング

パルバティ・バウルを主役とする音楽ドキュメンタリー
The Path パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ
は、2018年の来日ツアーを中心に、
インドでの取材などもまじえ、「バウルとは?
なぜ彼女はバウルになったのか?」という問いを追った
いわば入門編となっています。

今年11月にも再びパルバティ・バウル来日ツアーを予定しており、
いま再びの撮影、そしてそのためのクラウドファンディングを開催しております。

今回の来日は早池峰大償神楽との交流
禅僧藤田一照師との対談
那智大社での奉納
各地で奉納演奏を続ける元THE BLUE HEARTSドラマー梶原徹也氏との対談など

前回よりもいっそう日本の豊かな伝統や実践との交流を志し、
ツアータイトルも「ポロシュポル 魂の出逢い」としました。

このツアーの撮影と既に行われたインドでの取材撮影をあわせ、
バウルの修行者としての姿に迫ります。

以下、プロモーション動画の後に、
監督阿部櫻子が8月16日にFacebookに綴った想いを引用掲載いたします。

監督の想い

おはようございます!阿部櫻子です。

お盆も終わり、今日から仕事、という方も多いかもしれません。

今日はなぜ今年も公演の撮影をするか、再びクラウドファンディングをしているか、ということを少しお話しします。

実は映画の本編が終わった後に、パルバティが郡上市の星宮神社というところでお弁当を食べているシーンが3カット入っています。

そこは本当はもっともっと膨らますつもりでした。

星宮神社の敷地内に「美並ふるさと館」というのがあって、
そこには円空さんの彫った仏さまがたくさん所蔵、展示されていて、
そこに行ってパルバティに円空の仏さまを見せようと思ってました。

しかし前もって伝えていたのですが、、、痛恨の休館日!!
仕方なく、神社の境内でお弁当を食べることになりました。

円空仏を見せたかった理由は、円空さんが修行者+仏師、アーティストであったように、パルバティも修行者+アーティストであるからです。
彼女が円空さんをどう見るか、それは彼女の心を映すはずと思い、
面白いシーンができると思ったのです。

お弁当を食べ始めると、郡上公演の主催者に彼女は近くにあったレプリカ仏に気づき、「これは何?」ときき、円空さんの話になりました。

彼女は「円空さんが、日本人に修行者として捉えられているのか、アーティスト(仏師)として捉えられているのか」と執拗にききました。

主催者が「円空さんは仏師(アーティスト)として捉えられている」
と答えると「どうして修行者でなく、どうしてアーティストなの」と
問いはかなり長く…同じような会話が続きました…

彼女自身の意識は修行者、そんな自分の思いを投影しての話だっだと思います。

私はとても悩んだのですが、円空さんの実物も見れず、彼女自身の修行ということも軸にできるようなシーンがなく、わかりにくいと思い、
結局落としました。

そんなことから、第一弾は入門音楽編として作品をまとめました。
私の中では第二弾の撮影はなくては終わらないという思いです。

どうもパルバティさんは自分でもこのシーンは必要だと思っていたらしく、初めて私が彼女のこの映画を見せた時、

「なぜ円空さんのシーンを落とした?」

と小声で聞いたんですね。さすが彼女は自分でもここはいいシーンになると、わかっていたのかもしれません。

ということで、今回の公演は早池峰山麓、熊野・那智、郡上、そして岸和田能楽堂の公演と修行、芸能の根本にまつわる場所を多く公演地に選びました。

パルバティが、早池峰山麓を行き、熊野を訪れ、那智、岸和田能楽堂で歌う様子、ご覧になりたくないですか?

今回はクラファンがたとえ成功しなくても、作るつもりではおりますが、ぜひみなさんのご協力、ご支援、とても必要です。

これまでクラウドファンディングはたくさんの方々にご協力いただき、
大変感謝しています!!!

今のところ目標額の15%くらいまできました!

映画に、公演に、クラウドファンディングに、、、
同時に3本もイベントが並走していて、、、、
わかりにくくて、なかなかいっぺんには、、、難しいと思います。

どうぞみなさんのペースで、ご協力いただけることお待ちしています。
(クラファンの仕方がわからない方、sakhipro23@gmail.com
までご連絡ください。)

みなさんのご理解とご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
↓ ↓ ↓
https://motion-gallery.net/projects/parvathy_2023

ちなみに映画は今日も続きます。
ご連絡しているように、おかげさまで東中野ポレポレでの、
映画『The Path パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』
8/18までの(14:10〜)上映は、、
8/19(土)-25(金)20時スタート(終了21:20)

夜の時間で延長になりました。
ありがとうございます。

映画のご予約はこちらから↓
(上映3日前0時から可能)
https://pole2.co.jp/coming/64a4ce183b937c5476665e44

どうぞよろしくお願いいたします。

– – – – – –

さて、以下は私パロミタの
個人的なもの想いを綴っています。
ひょっとしたら読まない方が良いかもしれません。笑

元々はメールマガジンに、
私のことをある程度理解してくださる(だろう)方に向けて
書いたものです。

気になるという方は少しお付き合いください。

パロミタより

映画について

私は元々、映像へのこだわりが
ほとんど無い人間で

友人・知人には映像制作者や
写真家などもおりますが
(このメルマガの読者にも
おられます)

「写真に残したい」
「映像に残したい」
という欲求がほとんど無いし

(たまに撮っても
空や花の写真ばっかりで
しかもすぐ存在を忘れる)

テレビがある時でも
点けることを忘れるし

映像制作者の多くが
どこかナチュラルに持っている
「映像至上主義」みたいな感覚とは
相容れないところがあります。

だから正直、
2018年のツアー時の撮影は
そのために割りを食わされる
ようなこともあったし
もう正直うんざりして
嫌で仕方ありませんでした。

『The Path』に、
あくまで翻訳的な立場でしか
私の名前が
クレジットされていないのは
そういう理由もあります。

あのツアーの時点では、
櫻子さんの作りたいものと
実践者としての、弟子としての
私の視点は、
噛み合わないだろうと思ったし

それなら、下手に口を出したり
責任を負う立場になるよりは
あくまで外部の協力者的な
立ち位置にいた方がいい、
と私から先に申し上げました。

それでも今、
この映画を応援するのは
映画の編集を通しての
櫻子さんの変化を
間近に見たからだし

「バウルとは?」
という問いを追いかけた
素晴らしい作品に
なっていると思うからです。

パルバティ・バウルご本人も
海外でバウルに関わる
多くの方からも
素晴らしい評価を
いただいています。

今年のツアーを
再び櫻子さんと作ることになって
当然、撮影も入ることになった時

正直
それだけで予算が桁違いに
膨れ上がるし、
「バウルの旅」として
私が実現してみたかったものとは
ずいぶん変わってしまうから

その憂鬱から自分を
立ち直らせるのには
それなりにかかりました。

(あと予算に関しては、
完全にキャパオーバーなので
櫻子さんのサキプロに
完全お任せにしました……)

今年のツアーは、
主に阿部櫻子をオーガナイザー、
プロデューサーとした
私との共同主催というような
形を取っています。

いつでもこの形で
やるものではない、
ということはハッキリと
分かるようにした方が良いだろう
ということです。

櫻子さんとも、密に
色々な話をして
相互理解をし合いながら、
サポートをし合いながら
一緒にやっていて
(いや、私がほとんど
おんぶに抱っこしていただいていますが……)

今回のやり方は
プロセスとしては正解であっても
本来的に、バウルとして
続けていくべき形式ではない
ということは、
櫻子さんご自身、
おっしゃっていることですが

それでも、やっぱり
今年はこの形がベストだと
今は納得しています。

今、一緒に仕事をしていて
実感しているのは

「櫻子さんから
パルバティ・バウルに
贈りたいものがあった、ある」

ということです。
そしてそれは、
2018年のツアーでは
足りなかった。

ご本人も、
「あの時は、
バウルのことは
全然分かってなかった」
とおっしゃっているけど

今年のツアーの、
早池峰大償神楽とのご縁や
那智の大社での奉納に繋がった
元THE BLUE HEARTS梶原さんとのご縁は
櫻子さんによるもので

「ちゃんとした対話のあるものにしたい」
というのは、私が当初から
掲げていたテーマではあったのですが

今後の日本での
パルバティ・バウルの活動の
基盤づくりの一環としても

そして日本の豊かな
土地の伝統との交流という点でも

今年のツアーは
櫻子さんからパルバティ・バウルへの
贈り物、という側面が
とても強いです。

「現代における修行の意義」
は、クラウドファンディングを募る
今回の映像制作のテーマですが

この現代という時代に
柔軟に対応しながら、
修行者としての本質を失わずに生きる

という姿は、
まさに、私が日本の方々に
パルバティ・バウルと
出会ってほしいと思う、
一番の所以です。

ここに、
櫻子さんがご縁を深めてきた
早池峰大償神楽の
舞人たちとの交流も

また、私の方から
パルバティ・バウルとの
対談をお願いしていた
禅僧の藤田一照さん
との繋がりも、

とても有機的にはまり込む
形になったと思います。

バウルを含む、インドの伝統を
日本においても、
西洋的な視点での受容が
されがちだな、ということが
私自身は、気になっていて
(まあ英語経由だからでしょうね)

こうした観点も、
櫻子さんとは共有しているので

主に日本を舞台に
パルバティ・バウルの旅を
撮影取材していくことで

日本からの
ひとつの視点の提供
ということにも
なるのではないかと思います。

西洋スピリチュアル
(オリエンタリズムを兼ねる)な視点
(あるいはそれに対する反動)でばかり、
日本の霊性が語られる世界も
もうそろそろいいんじゃないかな、
と思ったりしているわけですが

そこを抜けるには、
多分まだまだ
クリアすべき何かが
あるのでしょう。

櫻子さんは、英語よりも
ヒンディー語の方が
できる人だし

『日本百名山』の撮影などで
様々な山を登ってきた経験も
血肉となってきているだろうし

あくまで、16歳の時から知っている
友人であるパルバティ・バウルを
追っていくことで

「バウルとは」だけを
外から追っていくだけでは
逆に見逃してしまう何かが
見出せるような作品が
期待できるのではないかと
思います。

今でも、
写真や映像には
ある意味の業として
植民地的なところがある
と思っているし

ジャーナリストもそうですが
他者を素材に用いながら
著作権を主張するという矛盾というか
その業には
自覚的であるべきじゃないかな
とは思っています。

(大多数が
儲からないどころか
赤字なことも多い仕事だということは
存じ上げていますが
それはそれとして、というところです。)

でも、今のこの世の中で
映像は必要悪というか
欠かせないものだとも
思っていて

私自身、
魅力的に撮っていただく機会に
恵まれていることもありますが

これからの活動で
写真や映像の力は
どうしても
頼っていかざるをえない。

自由なようで
制限された想像力の
私たち人間には
映像を通してしか
分かりえぬものが、
良くも悪くも、あるのでしょう。

また、
古いものが
目まぐるしいスピードで
消えていったり
変化していくこと自体は

本来、否定も肯定も無い
ただの自然だけど

失われていくものを惜しむ私たちは
少しでも、人間や生物の
本来に触れるヒントを
残していきたいと思ってしまう。

映像も長い目で見たら
きっと永遠ではないけど

この形の記録でしか
残せないもの、
見出せないものが
あると思います。

いつか現実へと還元していく
その端緒を担うために
今のこの現実を
この形で記録していく

そういう営為だと思っています。

ツアーの公演やワークショップ、
対談などへの参加や

そして映像制作クラウドファンディング
への参加を通して

一緒に歩んでいただけたら
嬉しいです。

パルバティ・バウルを主役とする音楽ドキュメンタリー
The Path パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ
は、2018年の来日ツアーを中心に、
インドでの取材などもまじえ、「バウルとは?
なぜ彼女はバウルになったのか?」という問いを追った
いわば入門編となっています。

今年11月にも再びパルバティ・バウル来日ツアーを予定しており、
いま再びの撮影、そしてそのためのクラウドファンディングを開催しております。

今回の来日は早池峰大償神楽との交流
禅僧藤田一照師との対談
那智大社での奉納
各地で奉納演奏を続ける元THE BLUE HEARTSドラマー梶原徹也氏との対談など

前回よりもいっそう日本の豊かな伝統や実践との交流を志し、
ツアータイトルも「ポロシュポル 魂の出逢い」としました。

このツアーの撮影と既に行われたインドでの取材撮影をあわせ、
バウルの修行者としての姿に迫ります。

– – – – – –

ジョイグル
(バウルの挨拶
「あらゆる命が本来に輝きますように」)

今日も明日も良い日でありますように。

パロミタ

 

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