12月15日〜ベンガル民俗画・ポトゥア絵のウェブ販売をします。

インドの伝統衣装:ドーティ、クルタ、サルワールにチュリダール

ドーティ

ドーティはインドの男性が
よく腰から巻いている布です。
呼び方は地域性があり、
特に南インドだと全然違います。
ムンドゥとか、パンチェとか。

ルンギと混同されがちですが、
ルンギの方が短く、2メートル程で、
東南アジアのサロンのように
一部が縫い合わされている事もあります。

ドーティは長く、4〜5メートルあります。
古代の腰巻アンタリヤから発展したもので
(というか、多分ほぼ同じもの)
脚の間を通してズボンのように巻く場合と、
ただスカートのように腰回りをスッポリ巻く場合とがあります。

メーガーラヤの民族舞踊。一見ズボンのように見えるが、布を巻いてこの形にしている。

画像ソース:ウィキ

1世紀の仏教遺跡より。

画像ソース:ウィキ

クルタ

ある種の縫製文化は
イスラーム王朝を通して
中央アジアからやって来ました。

縫製文化自体は、
それ以前からありましたが
今の西洋服に通じる
遊牧民の生活から発生した形の服は
この時にインドに入って来ました。

主に男性の着るクルタは
基本的に長方形を縫い合わせた形で
スッポリと被り着るようになっています。
膝の辺りまで長さがありますが、
脇の裾を開けておくので
足の動きは制限されません。

パンジャーブのバングラダンス。

画像ソース:ウィキ

1845年に描かれたパンジャーブのクルタを着ている人。

画像ソース:ウィキ

現在は、短めのサイズで
特に女性向けのものを
クルティ、と呼ぶ事もあるようです。

近頃は、ジーンズとクルタを
組み合わせて着る人も多いです。

サルワール

サルワールもイスラーム王朝を通して
入ってきたもので、
ゆったりとしたズボンです。

サルワール・カミーズと呼ぶ時
カミーズが上半身の服を指しますが
クルタとの違いは正直、
よく分かりません。
ただ、インドではカミーズと言うと
主に女性用を指し
今は色々なデザインがあります。

言葉自体は、単に
違う時期に違う地域から
入って来た、という事かもしれません。

パンジャーブ地方で広く着られ
「パンジャビ」と呼ばれる事もあります。
北西インドから
パキスタンやアフガニスタンにまたがる地域で
広く着用されています。

1890年代に撮影されたカシミール、山岳民パハリの女性。

画像ソース:ウィキ

バハワルプルのナワーブ、故サディーク・アッバシ。

画像ソース:ウィキ

女性の場合は、肩まわりに
ドゥパッタというショールを
かけるのが一般的です。

近年はかけない女性も増えていますが
一度かける事に慣れてしまうと
胸まわりが落ち着かない気分になる事も確かです。

チュリダール

チュリダールもズボンの一種で、
サルワールと同じように
女性にも男性にも着られます。

サルワールとチュリダールの違いは
サルワールはくるぶしの辺りですぼまり
全体的にゆったりしていますが、

チュリダールはもっと上から絞り、
ピタッとしています。
長めに裾を取るので、
ふくらはぎから足首にかけて
ひだが取れるようになっています。

1888年出版の書籍より。

画像ソース:ウィキ

1860年代の撮影。

画像ソース:ウィキ

西洋服も取り込んで発展する現代

ここではどちらかと言うと
歴史的な視点から
インドの伝統衣装を見ていますが
もちろん現代では、
西洋的な洋服が
どんどんポピュラーになっています。

それでも、ここで紹介した衣服は
比較的西洋服とも相性が良い事もあり
クルタとジーンズの例のように
組み合わされたり
様々に新しくデザインされたりして
新たに発展しています。

野口整体の野口先生が
(どちらの野口先生だったか、覚えていないのですが…)
イギリスでインドの老婦人が
サリーを着て毅然と歩いている姿に行き合い
整体をやらなきゃいかんと思った
というような話を聞いた事があります。
(あくまで聞いた話なので、
細かいところが間違っているかと思います)。

それほどに国を背負うという時代では
今はありませんが、
たとえば日本でインド人の集まりに行くと
女性は皆さん大体サリーでいらしていて
普段は日本らしく装っていても
伝統衣装を大事にしている事が分かります。
(男性はワイシャツスーツが多い)。

私がここで「民族衣装」と呼ばずに
伝統衣装と敢えて呼んでいるのは
「民族」という括りの狭さが
民族や文化を超えて影響し合う
実際の伝統衣装の発展に
とても見合わない、と感じるからです。
(インドは多民族国家です)

西洋服とまじりあい変化し続けながらも
ここに紹介したようなカテゴリーの伝統服は
多少形を変えても、
残っていくのではないかな、
と感じています。

インドの伝統衣装:サリーとガーグラー

インドの「州」は「くに」のよう

参照:
英語版ウィキの様々な項目
(とても内容が豊富で、誰が書いているんだろう?)

インド雑貨 アジアン雑貨 TIRAKITA

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