インド系文化圏では、
「足」が敬意表現や
信仰の中で
重要な意味を持っています。
足に触れて敬意を表す
インド映画などをご覧の方なら
馴染みがあるかもしれません、
インドでは相手の足に触れることで
相手への敬意を表します。
基本的に、立場や地位などが
上の相手にしかしません。
人によっては、
そうされることを嫌がり
(嫌いというよりは、謙虚さ、
「自分はさほどのものではない」
という態度で)
相手の手が自分の足に触れる前に
つかまえて、
拝み合うような形に
することもあります。
かつては、グルや神々の
おみ足の下に自分の頭を
踏ませる、という拝礼が
あったようで、
何かの映画で見たような
記憶がありますが
現在そういった習慣を
実際に見たことはありません。
なぜ足なのか、という事については
ちゃんと書いてある資料が
パッとは見つからないのですが
おそらく、からだの中で
最も不浄とされる足であって、
相手のおみ足が、
自分の最も清浄であり大切な
頭頂よりも尚、清浄である
という意思表示になるのかな、
というイメージを、
私は持っています。
パドゥカ(くつ、下駄)
パドゥカというのは、
インドの行者の下駄のようなもので
薄い台(ソール)に
親指と人差し指で引っ掛ける
ためのボタンのようなものが
付いているのですが
師のおみ足に触れていたパドゥカは
師の象徴として、
とても重要視されます。
一昔前の行者の写真を見ると、
師のパドゥカを抱えている写真
などが見られます。
↓この画の左下にちょこっと
描いてあるやつです。
パダ(神様のおみ足)
これは、そのまま、神像のおみ足
という場合もありますが、
あとは、仏足のような
足に様々なシンボルが
描かれたもの、
「足あと」的なおみ足です。
Source: unknown(searching)
これはヴィシュヌパダ(ヴィシュヌの足)
のひとつで、出典は分からないものの
割と出回っているイメージのようです。
パダと言っても、改めて調べてみると
そこまで法則性がある訳では無くて、
基本的にはその神様ゆかりの
とりものなどを、
とにかく描き込んでいったものや
この上の絵のように、
多少マルマ(ツボ)を
反映したらしいものもあります。
これは親指に印がありますが
これも、あったり無かったり、
で、ただ、見かける画像の多くが
出典がよく分からないので
どういう傾向や法則なのかは
いまいち分かりません。
私が持っている、多分
プージャ(祈祷)用のお皿に
こんなものがあるのですが
これは、日本で見られる
仏足にも通じるものがありますね。
仏足石もそうなのですが、
このパダ(あるいはパーダ)については
なんとなく分かっていたような
気がしていたのですが、
いざ調べてみると、
意外なほど分からないというか、
細かいところが、中々
ちょっと調べただけでは
出て来ませんでした。
という訳で、これからも
アンテナを張りつつ
ひとまず、ここまでで
出てきたものを
まとめてみました。
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