🟡 3/29(金)『女たちの音づれの夕べ~パロミタ友美・佐藤二葉の二人会』 🟡

世界が優しくなった日

数年前、急に
その日から、世界が優しくなった
という事があって、

それから今に至るまで
ずっと世界は基本的に
私に優しいように思います。

その事を書きます。

それは、インド国内線で
ケーララからコルカタだったかな、
に飛んだ時の事です。
それまでのインドでは、
私は今でも冗談も兼ねて
「インドではそこの角を曲がるのに
喧嘩しないといけない」
と言うのですが

実際、この時までは
これもそこまで
誇張ではない感じで

いや、今でも、インドで
ひとつの用事を終えるのに
丸一日は覚悟しないといけないし

30分のリクショーライドのはずが
運転手さんが道を間違えて
3時間コースとか、
まあありますが……

でもそれまでは、より
人とのぶつかりがあるというか
それこそある程度
鬼神になりながら
生活する必要が
あったんですよね。

その時、確かバンガロール……
いや、ムンバイだったかな、
とにかく国内線の乗り換えで

もう細かい事は
忘れてしまったのですが、
何かしらトラブルがあって、
私は添乗員の方の助けを
借りなければいけなかったのですが

私はもう、当然の事として、
「ああ、またノープロブレムとか
ノープロブレムとかと
戦わないといけないのか……!」
と話す前からうんざり
していたのですが

この時の添乗員の方が
すごく良い方で、
非常に優しく助けて下さって

お兄さんでしたが、
これもインドではそれまで
警戒せざるをえない経験を
それなりに積んでいましたが

この方は本当に下心なく
ものすごく良い方で、

おかげさまでこの時の旅は、
本当に快適で、
スムーズだったんです。

書きながら思い出しましたが、
この時までは、
インドでの国内移動というと
とにかく疲れる思いを
する事が多かったのでした。

だから、「やだな〜……」と、
割と戦闘モードで臨んでいたのです。

目的地に着いてから、
友人に「なんか
ビックリするぐらい、
スムーズな旅だったんだけど!
何が起こったの???」
と言った事を覚えています。

でも、それからずっと
そのスムーズさは
続いているんです。
今も。

もちろん細かいところでは
日本などに比べると
時間がかかる事も多いですが、
そういった事ではなくて、

何だろう、
余計な葛藤や衝突が
本当に減りました。
たまにあると、
びっくりするぐらい……

もっとも、さすがに数年経って
私も成長していますし、
そもそもそんなに
衝撃を受ける事も
あんまり無いのですが。

日本でも同じです。
ただ生活していて
嫌な思いをする事が、
本当に減りました。
ほとんど無いと言っても
いいぐらいです。

でも、この時……
というか、その前に
特に何か前兆があったとか
私自身に、何か明らかな
変化があったという訳でも
無かったと思います。

日記を読み返したりしたら
兆候が見つかるのかもしれませんが
そもそも何年の事かも
覚えていないし……。

でも、自分では
気づいていなかったにしろ、
私の中のどこかで、
おそらく何かしら、
変化が起こっていて

それがこの時、
こういった形で現れたのでしょう。

この後も、まだまだ
生きる事自体に苦しんでいたし
未熟なばかりだったし
本人としてはずっと大変でしたが

それでもこの時から、
私の世界は明らかに変わり、
世界は、周囲は、本当に
優しくなったのでした。

そんな事もあるよ、という話。
でもこういう事は、
起こってからじゃないと、
わからないんですよね。

コントロールする事はできない。

でも、起こる時は
起こるみたいです。

お知らせやブログ記事の元になるような雑感など、SNSなしに読めるといいなという方は無料メールマガジンの登録をご検討ください。

最初に、パロミタの自伝シリーズが11回に渡り配信されます。
もちろんお時間無いときはスルーしてくださいね、という前提なのでお気軽にどうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA