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スムルティの妊娠出産手記⑧

 
 
 
 
 
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Smriti Chanchani(@dhoop.chhaon)がシェアした投稿

子宮というのはなんて神秘的で魔法のような水の世界なんだろう。子宮の収縮が寄せる波に喩えられるのも頷ける。この内なる海で上昇と下降を繰り返す。妊婦が水の中で出産したいと思うのも当たり前だ、最初の家に還るような気持ちになるから。水の性質は、抗わず、流れるもの……。

私は元々、いつも水の中でくつろぐことができたから、水に身を浸して痛みを和らげることを心待ちにしていた。だからまた浴槽に入りたいと言った。けれどもこれが運というもので、この日はたまたまヒーターが壊れてしまって、このとき、この時間、誰にも何もできることは無かった。またラームに囁いた。「もう無理」。ラームは何も言わず、沈黙を守ったままただ私を力強く支えてくれた。姉のアディティがココナッツ・ウォーターを少し飲ませてくれた。もうひとりの姉ラーダーは背中をさすってくれた。他の数え切れないほどの瞬間と同じように、この瞬間もまた過ぎて行った。

オーギュスティンは、私が静脈ラインか点滴が必要になった場合に備えて、静脈内カテーテルに準備をしようとした。 私の細く恥じらい屋な血管に届くまでには数回刺さないといけなかった。5回目でようやく成功。オーギュスティンも私も、他のみんなも、誰もが安堵のため息を漏らした。みんな順番に食事を取った。食べ物のことを考えると気分が悪くなって、怒りが湧いてきた。疲労困憊していた私は、少し横になって足を休めようとした。ラームはこの時点でとても心配になり、オーギュスティンに相談に行った。それでオーギュスティンは私が分娩に耐えるのを助けるために、少量のロシリン(抗生物質) を投与したのだ。

私の記憶にあるのは、急に前に突進するように、お腹に入っていたものを全部吐き出した、ということだけ! 誰もが一瞬、呆気に取られて、それからすぐに私の周囲を掃除してくれた。途端に呼吸が楽になって、身体が軽く感じた。そのとき、始まった。竜巻のようなエネルギーが私の中を流れた。そのとき私は、奇妙なほどに完全にこの肉体の中にいて、でも同時に肉体に全く留まらない体験をしていた。声帯と膣の扉が爆発して開け放たれたように、次から次へと迫り上がってくる鋭い叫びが発されるたび、無制御のエネルギーの塊が嵐のように身体を駆け抜けていった。




 赤ちゃんの頭が産道を力強く通り、私の身体の出口から外界へと突進しようとするのを感じた。叫び声を放ったあと、完全に落ち着いた穏やかさがやって来た。普通に呼吸ができるようになり、でもそれからまた何度も、何度も、何度もまたやって来る…….。

そうよ、と自分に言い聞かせた。終わりはもう見えている……脳が割り込んで来て、「引き伸ばすこともできるし、最後まで終わらせることもできる!」と言うのが聞こえた。赤ちゃんの存在を感じながら、この子と私自身のために、早く終わらせたかった。ほとばしる叫び声のたび、力の奔流が私を駆け抜けていくのを体験した。

このさなか、突然の雷鳴と雨音が聞こえて、雨の神様が助けに来てくれたように感じて心強かった。赤ちゃんを受け止められるように、オーギュスティンがラームを呼んだ。それから7回の叫びと、7回の押し出し。それから、赤ちゃんからの最後のひと蹴りのように思えたひと押し! ラームは一生に一度の受け止めを受け止めきった。懐中電灯の明かりが周りで明滅して、私は安堵の息を吐いた。雨の毛布と、助産師や愛する人々の輪に包まれて。やっと終わったのだ。オーギュスティンが声を上げた。赤ちゃんを見たいでしょう? 男の子かしら、女の子かしら? 彼女はサッと、赤ちゃんの首と脚に絡まっていた臍の緒をほどいた。女の子だ! 女の子だ、と私たちはみんな喜びと驚きの叫びを上げた。52時間の末にやって来た! 私は娘を見つめた。信じられなかった……実際、それからの一時間、それしか言えなかった。信じられない、信じられない、この子がここにいる……。

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