🟡 3/29(金)『女たちの音づれの夕べ~パロミタ友美・佐藤二葉の二人会』 🟡

私の鳥はどこ〜6月10日バウル歌舞アンサンブル

詳細
2023年6月10日(土 Sat)
18:30 open 19:00 start (21:00 close)

チケット:ご予約3000円、当日4000円
オンライン配信(投げ銭)あり

会場:シルクロードカフェ
錦糸町駅北口3分.〒130-0012 東京都墨田区大平3-2-8
Silkroad Cafe: 3-2-8 Ohira Sumida-ku Tokyo 130-0012

予約方法・問い合わせ tomomi.paromita@gmail.com
もしくはこちらのフォームから

オンライン配信・投げ銭詳細:こちらから

バウルはひとりで、
うたい、奏で、舞い、
その身体自体を楽器として、
師から伝えられたことばを
全身で再現します。

それ自体が本来、並々ならぬ技術である
のですが、
未熟な私パロミタの実際としては
ひとりでできることを言い訳に
人の目に触れるものとして
胸を張って見せられるものであること
から、逃げていたところもある
と思います(と最近気が付きました)。

今回の公演は、たくさんの方に
見ていただきたいです。

素晴らしい演奏者の方々に
共演をお願いしております。
それぞれにインド古典音楽の研鑽を
積まれてきた、大先輩たちです。

ずっと自分の歌唱力にコンプレックスを持っていましたが、
今、私の声を通してバウルのうたを
南北インド古典音楽に真摯に励まれてきた方々と共に
この日本だから実現できる形で、
聴いていただきたい、と思います。

歌いながら自分の声に耳を澄ませる
という、いわば当たり前のことが
ようやくできるようになって、

初めて、私を、ではなくて
うたそのものを聴いていただくのだ
という感覚が育ってきました。
(ようやく!
ずっと求めていた実感でした)

日本人としてバウルに取り組む私の
誠実さは、「音や見た目として再現する」
ではありません。
等身大の私たちとして、
バウルのうたと真っ向から向き合うこと
です。

少し説明を加えると、
笛の寺原太郎さんは
北インド古典音楽を、
主に日本にいながら、
ベンガル出身のアミット・ロイ先生の
ごく近くで学ばれた方で
今は国内外で演奏活動を行いながら、
朝ドラ『舞いあがれ』など、
多くの映像作品の音楽に参加されています。

パーカッションの
竹原幸一さんと石井秀典さんは
南インド古典音楽を、それぞれ
南インドで長期にわたって学ばれ、
現地での演奏活動もされてきました。
竹原さんは今、
師の学校の日本校を開いて
多くの在日インド人の
子どもたちに教えてもおられます。

私自身は、
南インドのケーララにいるときに
師匠のパルバティ・バウルに出会い
その前は南インド古典音楽もかじっていましたし
数年はケーララで師匠のもと
時にベンガルから招かれたバウルたちに
教わりつつ、バウルを学び
ここ5年ほどは、
東インドのベンガルにできた
師匠のアシュラムにインドの拠点を移しています。
(最近は主に日本にいます)

師事し始めたばかりの頃に、
師匠に言われました。
「どんなに時間が経っても、
あなたがインド人になることはできない」

踊りの稽古を始めたときには、
「日本にいるときは、
何か日本の舞を習いなさい」と言われ
(私が元々武術をやっていたので
日本的な身体操法のベースが
身に付いていたということも
あると思います)

初舞台のときは、
「サリーと着物のあいのこのような
衣装を作りなさい」
と言われました。

バウルの音楽には、
もちろん特徴や決まりは
ありますが、
古典音楽のような「厳密に決められた」
ルールはありません。
舞踊も同様です。

倣うべきは倣いながら
それぞれにおのずから個性あるもの
とならなければ、
本当のバウルの音楽とは言えません。

自分であることをごまかさない、
ということです。

「湧き上がるがままに
自由にうたう」
という領域に自分がいる、とは
とてもではないが言えませんが

私であることを隠さずに
バウルの伝統に最大限の敬意を払いながら
私の一部となってしまったバウルを
歌舞いたいと思います。

共演のお三方にも、
バウルの音楽という枠組みに
合わせていただくものではありますが
それぞれに自由に遊びながら
参加していただければ
と願っています。
(具体的なやり方はこれから
リハーサルで考えます…)

だからある面では、
新しいもの、になると思います。

私自身のバウルの道から生まれてきた
日本語のうたも、うたいます。

かつてバウルは
うたで議論を交わし
合奏は、行者たちが集まったときの
交流であったそうです。

そうした私の理解自体、
浅いところもあるかもしれません。
それでも今の時点で、私が
バウルに学んだことの集大成として
提示するものを
どうか同じ場所で、
目撃していただければ
嬉しい限りです。

どうぞおいでください。

遠方の方やご都合つかない方は、
オンライン配信と投げ銭も
ご用意しますので、
お見守りいただければ幸いです。

この身の内にすべてがある。
バウルの歌舞いはその実践をうたった詩の表現。

籠の中にいる鳥を
まだ見たことが無い
会ったことが無い
いったいどうやって、
中と外とを行き来しているのか

もしも、捕まえることができたなら
きっとその足に
心の枷を付けるのに

(ラロン・ファキールのうた)

籠はたとえば、この身体のこと。
詩を受け取る者の現在地によって、いく通りもの理解ができます。
私の本当の想い、望んでいること、息吹、いのちと、私は本当に出逢っているのかどうか。
己の内にいるはずなのに触れられない
「そのひと」「いのちの鳥」を求めて

バウルは東インド・西ベンガル州とバングラデシュにまたがって伝わる古いヨーガの伝統です。
特定の宗教には属さず、己の内の「愛するあの方」を求めます。
元々は一ヶ所に長く留まらず、家々を訪ねて聖名をうたい、農作物などの喜捨を受けて生活の糧としていました。
特定の教典は無く、師弟継承のみによって伝えられ、時代時代の行者の紡いできたうたに教えのすべてがあり、うたそのものが聖音であると言います。

歌、舞、演奏がひとりで完結するスタイルもバウルの特徴ですが、合奏によって交流することもまた伝統の一部です。
今回、バウルを学ぶパロミタ友美と、南北インド古典音楽を研鑽してきた演奏者たちが共にバウルのうたを奏でます。

パロミタ友美 Tomomi Paromita
2013年よりパルバティ・バウルに師事。日印を行き来しながらバウルの修行を続け、日本の身体性にも学びバウル行の糧とする。詩人、翻訳者、木彫画家でもある。訳書に『9つの人生』(W.ダルリンプル著、集英社新書)など。

寺原太郎 Taro Terahara
91年より中川博志氏に、96年より
H.アミット・ロイ氏に師事。国内外で演奏活動を行い、朝ドラ『舞いあがれ』など、多くの映像作品の音楽に参加。インド古典音楽の深い理解に基づく、叙情的かつダイ ナミックな演奏で、各方面より高い評価を受ける。

竹原幸一 Koichi Takehara
2003年より渡印を重ねながら、Padma Bhushan T.H.Vikku Vinayakram氏の元で南インド古典のパーカッションを学ぶ。2007年、音楽学校Sri Jaya Ganesh Tala Vadya Vidyalayaを優秀な成績で卒業。以来、日印両国で演奏経験を積む。2016年、東京にて音楽学校開設。

石井秀典 Hidenori Ishii
2007年渡印。V.Selvaganesh氏にカンジーラを、Triplicane Shekar氏にタヴィルを師事。その後Thiruvaiyaru Music Collage及びAnnamalai University Chidambaramを卒業。インドにて多数の演奏経験を積み2020年に帰国。日本での演奏活動を開始する。

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2023年6月10日(土 Sat)
18:30 open 19:00 start (21:00 close)

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