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ヨナ抜き=5音階=日本らしさ「とは限らないよ!」

もう何年も前に、NHKの
何かの番組で、
有名な作曲家の方が
何か解説をしながら、

このヨナ抜き音階を聞くと、
外国の方は、日本、を
感じるんじゃないかなと
思うんですよね〜

と、タキシード姿で
ピアノを弾きながら
語られていたのを

私は、今だに
恨みに思っているのですが(笑)

まず、ヨナ抜き音階とは何か。
5音階だとは、よく知られている
と思います。

ドレミファソラシドの7音階ではなく
5音階
ドレミソラド
ラシドミファラ

ちなみにニロ抜き音階というのもあって
ラドレミソラ
ドミファソシド

なのだそうです
(今Wikipediaで調べました)。

で、日本の伝統音楽や
昭和後半以降の演歌で
ヨナ抜き音階が非常に多いことは
確かなようなのですが

5音階自体は、世界的に
特に珍しくもない事で
むしろ、多くみられる現象です。

今回は、
南インド古典音楽から
三つの5音ラーガ(旋律/コード)
を取り上げて、
いくつか曲を紹介します。

モーハナム

まずは、ヨナ抜き音階と
ほぼ同じのモーハナム。
(ただし、インド音楽は
ドにあたる基準音が
変えられるので
絶対音階的には違う場合もある
かもしれません)

(あと、各音の、いわゆる
コブシの回し方も、
いわゆる西洋音階では
補足しきれないところが
あると思います)

とても古いラーガで、
北インドにも違う名前であります。
(たしかボーパーリー)

とても古い古いラーガだと聞いています。

ハムサドワーニー

次はハムサドワーニー
「白鳥の声」。
これは比較的新しいラーガで、
18世紀のラーマスワーミ・ディークシタルが
作り、のちに
北インドにも導入されたそうです。

 

ヒンドーラム

最後はヒンドーラム
「振り子」。

これも、北インドにも
マルカオンスという名前で
あります。


↑これは南北インド古典声楽の巨匠による共演。

もちろん、まだまだ
5音階ラーガはあるのですが
割と代表的な3つを
挙げてみました。

で……日本っぽく聞こえましたか?
聞こえた方もいらっしゃるかも
しれません。

私も、ハムサドワーニーを
初めて聞いた時は、
沖縄っぽい、と思った
ような記憶があります。

もし、5音階であれば
何か懐かしく、日本らしく
聴こえるんだな……という
感想の方がいらしたら

それはそれで、これが
音楽の、人間の、ひとつの
ありふれた形だという事でしょう。
その中に日本もあります。

逆に言えば、他の文化圏の方が
日本のヨナ抜き音楽を聴くと
「私の故郷の歌のようだ」
と思う可能性も、
あるかもしれません。

もし、全然違う!
と思われる方がいらしたら、

それは、5音階、あるいは
ヨナ抜き音階だからと言って
「日本的」などとは言えない、
というひとつの証明です。

無意識の偏りに自覚的であること

また、
西洋音楽のごく一部を規範とする
音楽のあり方に慣れた耳には

日本の音楽(あやふや)と
西洋(の一部)の音楽
(ポップス含む)
と、それ以外
という括りでしか
受け入れられない

という傾向もあると思います。

たとえば、いわゆる演歌を
日本の伝統音楽、と思っている方が
いらっしゃると
私はびっくりしてしまうのですが、
おそらくそう珍しくないのでしょう。

私の世代では、音楽の授業で
多少、邦楽を聴く機会もありました。
お琴の体験をした記憶もあります。

今はどうなっているのか
分かりませんが

西洋の古典音楽の歴史を
わざわざ小中学校の授業で
やるならば

やっぱり、日本の音楽の歴史を
もっとやってもいいのではないかな、
と思うところはあります。

お囃子の太鼓とかなら、
大抵みんな好きですし、
保存会も各地にあります。

そこから、近隣の国の音楽、
遠くの国の音楽、
日本や世界に大きな影響を与えた
西洋古典音楽……と
広げていくこともできます。

インドや、他の国を考えると
日本人の音楽的な耳は
とても貧しい、と
一般論にはなりますが
思われます。

感動しやすいのは、
必ずしも悪いことでは
ないとは思いますが。

ただ、あまりにも
「知らない」事を「知らない」
のは、少し、危うい。

今こそ、そうした無意識の
西洋(+自国)中心主義から、緩やかに
脱却してよいのではないか
と思われるのですが、

専門家ですら、
「一般の人に分かりやすく」
説明する時に、
ステレオティピカルな表現を
せざるを得ない
(というか、選びがちである)
現状が、少しずつでも
変わっていくといいな、
と思います。

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